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「ファンダメンタルズ分析にどう生かせばいいの?」
結論:PBRはその銘柄の注目度を示します!
資産性に注目した指標なので、資産株の評価に使われることが多いですね。
この記事を参考にして、PBRを正しく評価出来るようになりましょう!
結果、直近戦績:5倍(1回)3倍(2回)2倍(5回)って感じです。
本記事では、そんな私の経験に基づいて、
「PBRの基礎」~「実戦での使い方」にまで掘り下げて解説させて頂きます。
そもそもファンダメンタルズ分析って何?
という方はコチラの記事を参考頂くと、本記事の理解度が増すと思います。
【株を”0″から勉強出来るブログ】ファンダメンタルズ分析の基礎基本
- PBRとは?
- PBRをファンダメンタルズ分析でどう使うのか?
- PBRが異常値の時にどう対処するのか?
目次
【株を”0″から勉強開始!】PBRとは?
PBRの定義
- PBR=時価総額÷自己資本
- PBR:倍
- 時価総額:億円
- 自己資本:億円
当たり前ですが、時価総額(株価が)が大きくなったら大きくなる指標であり、自己資本が大きくなったら小さくなる指標だなぁという数式的な意味を考えて下さい!
【株探で調べる】時価総額
【株探で調べる】自己資本
PBRって何?!
PBRは定義から考えて、自己資本を元に対して時価総額(株価)がいくらになっているのか?という指標です。
そして、いきなりですが「自分と同じ新興小型の成長株」を追いかけている人はPBRは重視しなくてOK!です(^^♪
なぜかというと、小さい会社はまだ自己資本金を持てていない状況であることが多いからです!
自己資本金は大きい会社になるほど潤沢にあってもらわないと困る訳ですが、これから成長していく小型銘柄にとって自己資本の有無はそこまで大事ではありません。
- PERは新興小型銘柄で重視すべき
- PBRは大型銘柄で重視すべき
良い例かは分からないですが、小さい企業にPBRを尋ねるという行為は「小学生の身長を評価するようなもの」というイメージを持っています。(分かりにくかったらすみません笑)
とは言え、知識武装して損はないです!
また、大型株を主眼に投資されている方もいらっしゃると思うので、いつも通り解説をさせて頂きます(^^♪
PBRをファンダメンタルズ分析でどう使うのか?
PBRの絶対値
PBRもPERと同様に絶対値の感覚を頭に入れて下さい!
- ~1倍:低い
- ~3倍:普通
- ~7倍:高め
- 7倍~:高すぎる!
但し、絶対値だけで判断出来る指標ではありません!

PBRのセオリー
本や他の方のブログを見るとこのように書かれていたりします。
「PBRが低いというこは割安と言えます!つまりPBRが低い銘柄を選ぶことが大切です!」らしいです。
これを解説すると、以下の図になります。
- 時価総額が小さい場合
時価総額(株価)が小さい⇒単純に株価が安い⇒買い時 - 自己資本が大きい場合
会社にたくさんの資本金があるからいい銘柄⇒買い時
この理論はその通りだと思います!
ですがこれだとPBRが高い企業は諦めなければいけない、という解釈も出来ます。
そこで自分はこれを鵜呑みにせずに『PBRは自己資本の異常を教えてくれているんだ!』と解釈しています。
要するに着眼点を自己資本に向けるんです。
PBRが異常値の時にどう対処するのか?
必ず自己資本の妥当性をチェックして下さい!
これを実施しないと、PBRを見ても大した意味が無くなってしまいます。
PBRは自己資本の異常発見ツールだと思ってください(笑)
実際の例を使って解説します
6944アイレックスで分析を実施します。
PBR8.9倍です!
セオリー通りに考えたら買ってはいけない銘柄に分類されると思います!
自己資本をチェック!
やはり自己資本が減少傾向にあるようですね!
自己資本が異常値の場合、どう考えればいいの?
自己資本が低いということは、お金を使った可能性が高いです!
決算書を見てみましょう!
すると!このように5億円も現金が減っていることが分かりました!
(ちなみにこちらは株探では調べられない範疇なので会社のHPから情報を取って来ています)
ここで、お金を使った理由を突き詰めていくのが企業毎のファンダメンタルズ分析って感じです。
ただし!この記事ではPBRの理解が目的なので、お金を何に使ったのかは置いといて、話を続けます。
PBRを補正して考えよ!
PERの時も補正するテクニックを記事にしていますが、あれと同じように自己資本も補正します!
どういうことかと言うと、自己資本が今だけ異常だと考えられるのならば、当然実質的なPBRは低いものとみなして投資優位性を持って投資することが可能になります(^^♪
自己資本を補正する
時を戻してみましょう!
19年までは自己資本が10億円あったわけですから、この当時の自己資本があると仮定すると現在のPBRはこのようになります。
PBR=時価総額(53億円)÷自己資本(10億円)
=5.3倍⇒そこそこ妥当
5.3倍ならそこまで異質な数字ではないですね!

自己資本が戻るには?
では、今現在の6億円の自己資本に+4億円して計10億円の自己資本を集めるのにどれだけ苦労するのか?という話です。
自己資本が増えるには、当然会社が利益を上げなければ自己資本は増えていきません。
そこで四半期業績の最終益に着目してみました。
ここ1年だけみると1四半期あたり大体8000万円くらいの最終益になっているのがわかります。
では単純に8000万円の利益が継続すると仮定すると、5四半期で4億円たまります。
ということはこの業績のままなら最低1年以上はPBRが高いままであることが、推定されます!
アイレックスの結論
結論的にアイレックスの自己資本というのはやはり少ない。
それ故、PBRもしばらくは改善が見込めないのかな?とは思います。
故に、PBRをだけを見るとこの銘柄は「投資出来ない」と言ってもOKだと思います。
但し、実際に投資する時は、このように総合的に考えるのでアイレックスの株を買うべきでない!というような主張をするつもりは一切ございませんのでご承知おき下さい!
PBRのファンダメンタルズ分析まとめ
いかがでしたか?PBRは自己資本の異常を発見するものです。そして自己資本というのは会社にとって、継続し発展するために不可欠な要素です。
企業の規模が大きくなるほどにその重要性を増す指標です。
是非確認する習慣を付けてみて下さい!
- 定義/絶対値の感覚/意味を覚える
- PBRは自己資本の異常発見ツール
- PBRが異常と分かった場合は原因究明を
- 補正して自己資本の妥当性を確認する
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