お悩み抱え中
「ファンダメンタルズ分析にどう生かせばいいの?」
結論:PERは銘柄の注目度を示します!
特に「利益」に関係する指標ですので、成長している企業の評価に使っていきます。
PERは株式投資を少し勉強した人なら必ず見ている指標です!
他の投資家に出し抜かれないためにも、必ずチェックしましょう!
結果、直近戦績:5倍(1回)3倍(2回)2倍(5回)って感じです。
本記事では、そんな私の経験に基づいて、
「PERの基礎」~「実戦での使い方」にまで掘り下げて解説させて頂きます。
そもそもファンダメンタルズ分析って何?
という方はコチラの記事を参考頂くと、本記事の理解度が増すと思います。
【株を”0″から勉強出来るブログ】ファンダメンタルズ分析の基礎基本
またPERの基礎については別記事でまとめているので、まだ見ていない方は、最初にそちらをご確認下さい。
(本記事は以下の記事の続編です)

- PERが異常値を示した際の対処法
- PERの算出方法
目次
【株を”0″から勉強開始!】PERが異常値の場合
前回の知識で、PERの絶対値として確認しましょう!という知識の中で50倍以上の場合は異常値かもよ?という知識を紹介しています。
ですが、自分の主戦場は新興小銘柄ということもあり、PERが50倍は結構頻発します(笑)
本記事のテーマはここです!PERが異常値をつけていた場合の思考法/対処法です。
と言っても難しい話ではありません!皆さんは前回の記事で定義から頭に入っているはずなので、そこから思考を派生させるのみです(^^)/
異常値が出現したときこそ、定義が大切◎
ファンダメンタルズ分析の腕の見せ所です(^^)/

ファンダメンタルズ分析は常に定義が大切
- PER=時価総額÷会社予想の最終益
- PER:倍
- 時価総額:億円
- 会社予想の最終益:億円
定義に基づいてPERを評価するためには「時価総額or会社予想の最終益を確認しましょう!」という事は前回学習頂いた通りです。
異常値をつけていた場合も基本的にはこの思考で勿論OKです。
時価総額が異常になる場合
時価総額が異常になる場合は株価が有り得ない価格になっている時のみです!
ここで1つ株の大原則のお話ですが、株価というのは必ずオーバーシュートします!株は最終的に人の感情によって売買され、その価格が決定されます。人は感情的になる生き物なので、必ずオーバーシュートするんです。
時価総額がおかしいなんてことは、十分に起こり得ます!

川本産業の例
2020年に株価が感情にまかせてオーバーシュートした1つの例として川本産業を挙げます。マスク関連銘柄で急騰した時の例です。
株価が一時4000円程度まで上がったのでその瞬間のデータです。PERが100倍になっていたことになります。
要するに、この時PER100倍という異常値を目にした時に、「これは会社予想の最終益がおかしいのではなくて、株価が上がり過ぎて時価総額がおかしくなっているんだ!」⇒PERも異常値で当然!と認識出来ればOKということです(^^♪
時価総額起因でPERがおかしくなった場合
時価総額起因でPERがおかしくなった場合に投資判断どうすればいいの?
これはPERでは判断できない!という結論です。
要は先ほど述べたように感情のみに支配された領域に株価が入っているという裏付けになるということです。言い方は悪いですが、「マスク銘柄!万歳!」って飛び乗ってきたイナゴ達が参戦していきている状況なので、「PERが高過ぎるから売ろう!」とか、そういう次元では無い相場になっている状況です。
故に、PERは参考にならないデータとして扱うことになります。
川本産業に投資したければ、別の投資判断材料を集める必要があります。

最終益が異常になる場合
次に会社予想の最終益の話に移っていきます!
最終益の場合は時価総額と違って「独自計算する」という技を適用することが出来ます!
独自計算出来ると、PERが使えない指標から一転!他の投資家を出し抜く、格好の材料になります!

フレアスの例
PERが243倍と、化け物級です(笑)で、内情を見ると会社予想の最終益が1千万円以下のようです!
これが原因だ!と瞬間的に閃く事が出来て居れば、ここまでの学習内容が全て頭に入っていることになります。
PERが高い理由のもう1つとして時価総額が高過ぎる!
ということもあるので一応チェックしてみると、14.6億円です。
絶対値的にもここが大き過ぎる!なんてことはなさそうですね。
故に、「会社予想の最終益がどうやらおかしい!」という結論です。
最終益を独自計算する
独自計算するというのは、PERを定義から考えている我々ファンダメンタルズ分析投資家に与えられた特権です(笑)
定義が分かっているので、最終益を独自計算することが可能ですね(^^)/
計算式は様々考えられるのです、例を2つ紹介します!

最終益の独自計算例
例①:過去の通期業績を使う
今期は600万円とかなり寂しい最終益ですが、過去は平均して1億円を超える利益を出せている会社のようです!そこで仮に今期も過去と同じように利益が出る!という裏付けをとれていたとします。
PER=14.6億円(時価総額)÷1億円(独自計算の最終益)=14.6倍
243倍なんてとんでもない数字から、
一気に割安レベルのPERになりました!

例②:四半期業績を使う
現在3Qまで期が進んでおり、1.2,3の四半期業を見ると上図の通りです。
これを足し算すると6000万円の利益が既に出ている事が分かります。会社予想は600万円だったので、次の期に5400万円の赤字になると会社の予想通りになるという感じです。
仮に6000万円で計算してみましょう!
PER=14.6億円(時価総額)÷0.6億円(独自計算の最終益)=24.3倍
243倍なんてとんでもない数字から、一気に妥当レベルのPERになりました!

ちょっと脱線:フレアスについて
フレアスという会社がなぜここまで低い会社予想を出しているのか?調査しました。主な原因はフランチャイズ事業への投資のようです(^^♪
要するに、前向きなお金の使い道であると言えます。
会社予想を低く出す理由には例えば借金の返済のような後ろめたいものもあります。
そう考えると、結構この銘柄面白そうだと思いませんか?(笑)
しかしコロナ影響をもろに受けそうな業務なので、まずはここチェックしないと投資出来ないのかなと思います!
話を戻します!

独自計算の重要性
フレアスのPER243倍だけみて足切りしてしまうと、このようなパターンを見逃してしまうことになります!独自計算することの大切さを分かって頂けたでしょうか?実はこれがファンダメンタルズ分析の神髄です!
PER〇倍だから売りって判断出来る!とかで終わっていては、他の投資家にそうは差を付けられないんですよね。
定義から考えることで独自に光明を掴めるんです。
上記の例以外にも上期の業績を2倍する!とか、昨年同期の4倍する!とか案はいくつか出てきます!
是非独自計算を実施して、お宝銘柄発掘してみてください(^^♪
フレアスのように、意外に面白いぞ?って銘柄を見つけた際にはコメント頂けると嬉しいです(笑)
門外不出の超実益のある知識だと思います!是非応用してみて下さい!

PERのファンダメンタルズ分析まとめ
- PERが異常値の場合の思考法/対処法
- PERが異常値の場合はチャンスかも!
- 独自計算こそがファンダメンタルズ分析の神髄
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